ユナイテッドアローズ(UA)は、中期経営計画で進めるグローバル展開の本格化に向け、来年1月下旬に主力事業「ユナイテッドアローズ」で中国大陸初の直営店を上海に開設する。これに先駆け、中国での新客開拓を図る目的で、従来の越境ECに加えて今年12月中旬にはECプラットフォーム「天猫」に旗艦店を開設する計画だ。
中国初の直営店「ユナイテッドアローズ上海静安嘉里中心店」(写真=イメージ)はUAの上海子会社を通じて開設する。海外での直営店舗は台湾での「ユナイテッドアローズ台北ウィメンズストア」以来6年ぶりの新規出店となる。
上海の新店舗は現地のファッションやライフスタイルにこだわりのある人をターゲットにハイエンドなスポーツ・カジュアルスタイルを提案するブランドをラインアップ。上海限定のオリジナル企画品や、日本で企画したコラボアイテムの中国展開も行うという。
UAは2019年に上海子会社を設立したが、コロナの感染拡大によって中国での実店舗出店計画を見合わせる一方、21年3月に越境ECプラットフォームの「天猫国際」に出店。中国の消費者とのタッチポイントを獲得し、同国での認知拡大に努めてきた。
今後は上海の直営店舗をブランド発信拠点に、現地パートナーと協業。主要都市での出店を検討するとともに、「天猫」に旗艦店を開設して海外展開の拡大を進めるとする。