大地を守る会はソーシャルメディアの活用を強化している。8月26日から、ユーストリームやツイッター、フェイスブックを活用して食の安全をテーマにした情報発信を開始した。フェイスブックやツイッターで寄せられた顧客の声は自社サイトの専用ページで紹介し、通販サイトへ誘導する。
開始したのは「ちゃんと、たべもの、プロジェクト(TTP)」で、自社サイト内に専用ページを開設した。ツイッターのハッシュタグを活用し、自動的にユーザーの声を反映する仕組みとした。
またフェイスブックでは自社サイトで紹介したプレスリリースや商品情報を掲載。「いいね!」ボタンを通じて第三者へくちコミを波及させたい考えだ。
また、ユーストリームを活用して、藤田社長と著名人の対談を放送する。第1回は9月12日に放送する予定で、「食べもの」と「エネルギー」をテーマに放送。年内までに不定期で5~6回展開する計画。 また、専用ページでは、既存顧客が商品の裏側を紹介する連載コーナー「やまけんのちゃんと、たべもの、の秘密」を開始した。生産者に密着し、努力やこだわりについて紹介。フェイスブックをプラグインし、ファンのアイコンやコメントを掲載する。
同社のツイッターのフォロワーは約4000人でフェイスブックのファンは400人となる。原発事故後の食の不安を追い風にくちコミが波及したことを受け、ソーシャルメディアを活用した販促を積極化した。
同社が展開する「たべもの、ちゃんと、プロジェクト」は、農業や水産業などの一次産業が抱える課題について消費者に問題を提起する。消費者とのコミュニケーションを通じて企業姿勢への理解深耕を図る狙い。収集した消費者の声は、環太平洋貿易連携協定(TTP)締結の議論に世論として反映させたい考え。