楽天は12月3日、運営する仮想モール「楽天市場」の年間流通総額が1兆円を突破したと発表した。年間の流通総額が1兆円を突破したのは「楽天市場」の創設以来初。今年1月1日からの累計流通総額(自社で書籍などを販売する「楽天ブックス」の流通額も含む)が12月3日時点で1兆円を突破した。
東日本大震災の影響に伴う米や野菜、乳製品、卵などの生鮮食材や水、子供用品などの日用品をネット通販で買い求める傾向がさらに強まったこと。節電需要で扇風機、LED照明、ガス暖房器具などに注目が集まったこと。スマートフォン普及に伴う携帯アクセサリー類の売り上げが急伸したことなどで今年の「楽天市場」の流通総額を押し上げたようだ。
「楽天市場」は1997年の創設から、10年目となる07年に年間流通総額が5000億円を突破。それから4年後の今年に1兆円の大台を突破した。現状の「楽天市場」の出店店舗数は3万8000店舗超、登録商品数は8750万点超となっており、日本最大の仮想モールとなっている。
楽天では流通総額が1兆円を突破したことを受けて、楽天市場では購入額に応じて付与する楽天の独自ポイント「楽天スーパーポイント」を期間中、全店舗で通常の3倍付与する「1兆円突破記念ポイント3倍キャンペーン」(画像)を12月3~5日まで実施。また、日替わりで毎日10種類の目玉商品を販売する「1兆円突破記念大セール」を同5~12日まで実施する。