ザッパラスは11月29日、化粧品の製造・販売などを手がけるビーバイイーの株式を取得し、子会社化することを決めた。株式取得数は発行済株式の68・９％にあたる９０００株で、取得価額は６億６３４８万円。顧客層の拡大や、ビーバイイーの商品開発力や販売網を活用して自社のモバイル通販事業の強化などを図りたい考えだ。
ビーバイイーはオーガニックコスメの企画・開発、卸や実店舗を通じた販売のほか、通販サイト「シンシアガーデン」（＝画像）の運営などを行っている。２０１０年11月期の全事業の売上高は９億５７００万円。ネット販売の占有率は非公表。
ザッパラスは同社を買収することで、オーガニックコスメの商品開発力や卸の販売網など「自社で持っていない部分」（ザッパラス）を強化する。具体的なプランは未定だが、商品の相互供給などを行う可能性はあるとし、例えば自社のコスメ通販サイト「キレイ革命」や総合通販の「ポケットマーケット」などでビーバイイーのオーガニックコスメを販売することが考えられるようだ。
また、ターゲットが重なるため、サイト間での顧客の相互送客も検討。ザッパラスの既存顧客の購買履歴などを分析して、ニーズが合致する層へビーバイイーの商品を訴求していくなどが一例だ。今後はビーバイイーの通販サイトに顧客管理のノウハウを注入する計画もあるという。
ビーバイイーの経営陣の刷新などは行わず、ブランド名や通販サイトの名称なども当面は変更しない予定。