テレビドラマやK-POPに代表される韓流ブームだが、昨今では韓国のファッションブランドも日本の雑誌やファッションイベントでとり上げられる機会が増えている。こうした動きに合わせて韓国ファッションを扱う通販サイトが急増。ベンチャー企業だけでなく、中堅のネット販売専業やアパレル企業もウェブ上で取り扱いを始めるなど、にぎわいをみせている。
韓国ファッションは日本の服にはないセクシーさや奇抜なデザインなどがF1層に受けているようで、伸縮性のある素材を使用して体のラインをきれいに見せる特徴もあるという。もちろん、プチプライス(低価格)であることも購入のハードルを下げている。
ただ、日本で韓国の服を扱うサイトが増えているもうひとつの理由は、ウェブでの商品の“見せ方”にある。韓国の衣料品通販サイトは日本と比べて商品着用画像が圧倒的に多く、モデルのスナップ写真は1商品当たり20枚以上、生地などの詳細画像も14~15枚というのは当たり前で、これらを縦スクロールで一気に見せるという雑誌のような作りがほとんど。
韓国企業との取り引きが多いあるネット販売企業によると、「彼らはモデルの質やロケ地の選び方、照明の当て方などネットで服を売るためのコストを“買う気”にさせる部分に集中している」とし、ウェブならではの販売手法を確立しているのだという。
今回は国内企業の事例に絞って現状の取り組みや課題などを探る。