フォローメールの仕組みをLINEで、「売れるネット広告つくーる」に新機能

  「自動フォローLINE」の利用イメージ。購入情報とLINEアカウントを紐付ける

「LINE」で1to1マーケ

通販支援を手がける売れるネット広告社は7月7日、同社が企画・監修している単品リピート通販支援ASPツール「売れるネット広告つくーる」で、LINEのメッセージ最適化サービス「LINEビジネスコネクト」と連携し、無料通信アプリ「LINE」を通じて顧客と1to1マーケティングを行うことができる機能を新たに追加。これにより申し込み日を起点にあらかじめ設定しておいたメッセージが定期的に送信される「自動フォローメール(ステップメール)」の仕組みを、「LINE」でも再現できるようにした。

LINEビジネスコネクトはこれまで注目されながらも開発面やコスト面などがネックとなっていたが、リピート通販向けASPとの連携により、通販やネット販売事業者の間で利用が進む可能性もある。

消費サイクルに合わせて配信

7日分のモニターセットでは使い切る前にメッセージを配信

今回、「売れるネット広告つくーる」に搭載した新機能は「自動フォローLINE(ステップLINE)」。通常、「LINE」の公式アカウントや公開型アカウント「LINE@」では、フォロワーである「友だち」全員に対して同一の内容を一斉送信することしかできない。これに対してLINEビジネスコネクトを使うと、企業の顧客データと「LINE」のアカウントを連携させることで各ユーザーの属性に合わせて1to1でのメッセージ配信が可能になる。

 30日分の本商品の初回購入でも25日後に「フォローLINE」を自動で送る

「自動フォロー LINE」の利用イメージとしては、まず商品のスマホ版ランディングページ(LP)から「LINE」の「友だち追加」などにより、ユーザーをLINEアカウントに誘導する。「友だち」になったユーザーに個人情報入力用のURLを自動送信し、申込みフォームを表示。その後は購入情報とLINEアカウントを紐付けて管理するという仕組みだ。

「自動フォロー LINE」では、顧客の消費サイクルに合わせてメッセージを「自動フォロー LINE」の利用イメージ。購入情報とLINEアカウントを紐付ける配信することができる。

 ネットにアクセスし購買意欲が高いであろう初回申し込みと同じ時間にメッセージを配信する

例えば、7日分のモニターを申し込んだ顧客に対しては、商品を使い切ると思われる商品到着予定日のおよそ6日後に「本商品はいかがですか?」などのメッセージで引き上げ専用の「フォロー LINE」を送る。

そのほか、30日分の本商品を申し込んだ顧客には商品が残り少なくなったであろう商品到着の約25日後に「定期で継続しませんか?」というリピート専用の「フォロー LINE」を配信するといった具合だ。

顧客ごとに個別のURL

このほかにも、初回申し込みの時間に合わせて「LINE」でメッセージを配信する。

これについて、売れるネット広告社の加藤公一レオ社長は「初回を申し込んだ時間はそのユーザーがネットにアクセスしており、加えて購買意欲も高くなっています。その時間帯に合わせて『フォロー LINE』を送ると、開封率、クリック率、コンバージョン率が上がり、CRMの効果が最大化されます」と説明する。

また、「フォロー LINE」では、顧客ごとに個別のURLを準備する。顧客が「LINE」のメッセージ内のURLをクリックすると、引き上げ専用LPやリピート専用LPに遷移するが、その際にフォーム上には初回申し込みを行った際の顧客情報がすべて“記入済み”の状態で表示される。その結果、顧客はIDやパスワードの登録が不要となる。申し込みボタンを押すだけでよいので、離脱を防ぎコンバージョン率が向上するという。

「自動フォロー LINE」は「売れるネット広告つくーる」のスマホ版を契約していれば基本機能として無料で利用できる。

ただ、別途LINEビジネスコネクトの利用料金は必要となる(月額基本料金50万円、メッセージ送信1通あたり1円)。「売れるネット広告つくーる」の料金は月額9万9800円(税抜)からとなっている。

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