【2011年1月号】本誌が独断と偏見で選んだEC業界10大ニュース
2010年を振り返ってみるとiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)に代表される多機能端末や急激に多くのユーザーに利用されるようになったTwitter(ツイッター)などネット販売実施企業にとって新たな売り場として、また集客や販促に活用できる「新しいツール」が続々と登場した。また、ネット販売各社の間で広がりを見せ始めた送料無料化、中国を中心とした海外展開、百貨店などと組んだリアル進出などの動きも目立った。2010年のネット販売市場を振り返り、月刊ネット販売編集部が独断と偏見で選んだ「2010年のEC市場の10大(重大)ニュース」を見ていく。
1位 スマートフォンなど登場で通販各社対応急ぐ
2010年はiPhone(アイフォーン)に代表される多機能携帯電話、通称「スマートフォン」が大流行。大手キャリアが続々と新機種を披露するなど話題をさらった。こうした世間の動きに対応すべく、楽天や千趣会、フェリシモ、ドクターシーラボなどがそれぞれ早々に「スマートフォン対策」に着手。例えば楽天は、仮想モール「楽天市場」を「iPhone」専用画面に最適化。ムダを排したシンプルな設計やPCサイト同様の情報量などを意識した。また、千趣会やフェリシモは「電子カタログ」を見られる専用のアプリを展開。新たなモバイル通販の可能性を探っているようだ。
また、スマートフォンより画面サイズが大きいアップル社の「iPad」などのタブレット端末も登場。商品の見せ方でも、動画との連動など高度な表現が可能で、ニッセンなど大手を中心に通販事業者間で利用が広がった。
これらの端末上で作動するのが「アプリ」と呼ばれるサービス。GPSを利用した位置情報の活用や、独特の「タップ」という操作など、ウェブにはない特徴を備えている。まだ提供しているプレイヤーはそれほど多くはないが、スマートフォンやタブレット端末の流行は当分続くと思われるため、2011年に一気にブレイクする可能性は高そうだ。
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