メルローズ EC主軸のセレクトショップ開設

「ティアラ」や「マルティニーク」などを展開するアパレル企業のメルローズは8月30日、同社初となるECが主軸のセレクトショップ「サードマガジン」の通販サイトを開設した。9月1日には東京・代官山にショールーミングストアもオープン(画像)。経験豊富なスタッフが常駐してスタイリングのアドバイスやフィッティングサービスを提供し、来店客が気に入ればECでの購入を促す。

「サードマガジン」は30代後半~40代女性をコアターゲットとする。昨今、大人女性のファッションが同一化し、ファッションに物足りなさを感じている消費者が増えていることから、しっかりと個性を表現でき、着こなしを楽しめる大人のブランドを作りたいという思いからスタートしたという。

同時に、多店舗展開のアパレルでは接客力を高い水準で維持するのは難しい上に、店舗スタッフはさまざまな業務に時間を割かれて接客に集中することができないことから、ショールーミング用の店舗を開設。販売はECチャネルとすることで、今の時代に即したサービスを提供するとともに、店頭では経験を積んだスタッフが来店者一人ひとりのニーズにきめ細かく対応する”パーソナルスタイリスト”としての役割を担う。

ショールーミングストアでは商品に付いたQRコードをスキャンすると当該アイテムの詳細ページに遷移し、会員登録して購入するフローで、EC購入のため商品は自宅に届く。ただ、すぐに持ち帰りたいニーズも考慮し、当面は最低限の在庫を置いて対応するようだ。

ストア面積は230平方メートルで、1階を店舗、2階はプレスルームとして活用。雑誌媒体などへの商品貸し出しも行い、スタイリストやプレス関係者が日々出入りすることで店舗自体をトレンド発信の場としたい考え。今後はSNSでの情報発信はもちろん、スタイリストを招いたリアルイベントなども実施して認知度を高めていく。

先行オープンした通販サイトでもコーディネート提案を重視し、ファッションの自由さと楽しさを感じてもらえるコンテンツを用意する。

商品構成は、7割がオリジナルブランドの「サードマガジン」、2割が幅広いテイストからセレクトしたインポートアイテム、1割がヴィンテージなど大人が着られる古着を展開し、着用する人の個性が出るようなミックスコーディネートを提案する。1点ものの古着などがアクセントとなり、売り場を活性化させて来店頻度を高める狙いもあるようだ。

スタート時の品番数は約260アイテムで、基本的にECとショールーミングストアの品ぞろえは同じとなる。

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