ヒラキ 来年1月にサイト刷新、スマホからの流入導線を強化

靴の企画・販売などを手がけているヒラキは通販事業のテコ入れに向けて、EC関連施策を強化していく。成長性の高いスマートフォン経由の売り上げ拡大へ来年1月をめどに自社通販サイト(画像)のリニューアルを行う予定。

同社の前期の通販売上高93億5700万円のうち、ネット販売売上高比率は前年比5ポイント増の61%。さらにそのうちのスマホ売上高比率は同6ポイント増の73%となっており成長が続いている。

今期は、好調なスマホチャネルの拡大に向けて、来年1月をめどにPC版も含めた通販システムの機能を刷新する。受注拡大が続く、スマホからの操作を意識したサイト構築を行う予定で、商品の探しやすさ、購入イメージのしやすさなどを主眼に置いてユーザビリティの向上を図っていく。現在のところ、スムーズな操作性や検索機能、FAQ管理などの強化を図る考えで、個々の来訪者に合わせたページ表示をできるような機能も取り入れ、商品画像・コンテンツ情報の充実を進めていく。また、ウェブリニューアルと関連して今後は動画広告や新広告媒体編への出稿も検討していく。

なお、販促に当たってはウェブ広告のほか、従来から取り組んでいるテレビメディアとのチャネルミックスによる効果拡大も並行して行う。2014年から大都市圏で実施している販促商品を主体としたテレビCMの成果(電通調査)として、実施当初は26・1%だった首都圏での認知度が18年には40・8%まで拡大。特に若年層の取り込みに効果があったようで、20代女性については同20・5ポイント増、30代女性については同17・0ポイント増になったとしている。今後もテレビCMの活用は継続する考え。

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販促商品の投入回数を年5回に

そのほか、商品施策ではこれまで年3回としていた販促商品の投入回数について、春、初夏、夏、秋、冬の年5回まで拡大。今期も初夏の新商品としてワンコイン商品の「ピットサンダル」(税別価格499円)や、「ドライメッシュカラーTシャツ」(同399円)を発売している。また、上位モデル商品の開発も並行して行い、運動性など機能面で訴求した内容なども視野に入れていく。「低価格の商品を提供していく中で、ネット通販の中で目的買いに頼る(単品)商品を開発するという意味合いで、販売改革の中に取り入れていく」(同社)とした。関連して、今期中に関西で小規模実店舗10店舗を開設し、最新トレンドの洗い出しも行う予定。

また、今後の課題としては、現状、商品によっては最大で6カ月程度を要している商品企画から発売までのリードタイムについて短縮を図っていく考え。

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