「お酒のビッグボス」が2年連続グランプリに ―― 「auPAYマーケット」が優秀店舗を表彰

 auコマース&ライフ(auCL)が運営する仮想モール「auPAYマーケット」は3月25日、優秀出店者を表彰する「ベストショップアワード2021」の受賞店舗を発表した。グランプリは「お酒のビッグボス」を運営するいづみやが2年連続で受賞した。


受賞を喜ぶいづみやの店舗関係者(オンライン配信よりキャプチャー)
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取引先増加が奏功

 同社の原口紀克氏は取材に対し、「予想を上回る流通が毎月のようにあったので、配送業者とのコミュニケーションを密にすることでお互いの状況を確認しあい、顧客に対してすぐに品物を届けられるようにした。また、アルコール飲料の販売はまだまだ実店舗が中心だが、メーカーもやっとECに興味を示してくれるようになり、取引先の数が非常に増えたことが大きい。売り上げが伸びたことで、スタッフの雰囲気も良くなっている」と2021年を振り返った。

 同社における「auPAYマーケット」の位置づけについては、「『楽天市場』はEC慣れしたユーザーが多いが、auPAYマーケットはレビューを見る限り、スーパーマーケットと比較して商品を購入するユーザーが多いように感じるので、そういった点を意識して販売している。また、スマートフォン経由での購入がほとんどなので、スマホに特化したページづくりを進めており、パソコンは度外視している」(同)。また、他の仮想モールと比較して、食品やアルコール飲料は強い傾向にあるという。

 今期も業績は好調に推移しており、昨今の原材料高騰の影響はまだ出ていないという。3年連続のグランプリ受賞に向けては「なかなか難しいとは思うが、メーカーがこちらを向いてくれているという追い風もある。従業員のテンションも上がっているので、賞を意識するのではなく、今までやってきたことを着実にこなせば結果はついてくるのではないか。無理をして利益が無くなってしまうと会社にとっても従業員にとっても良くないので、皆に還元できるようにしていきたい」(原口氏)とした。

ライブコマースにも挑戦

 2位に入ったのは「暮らし健康ネット館」(運営はアイリスオーヤマ関連会社のe-netshop)。担当者は授賞式で「日用品やおむつ、マスクなどで大きく伸ばすことができた。コロナ禍もあり在庫調整が課題となっていたが、メーカーへの問い合わせや在庫確保のメンテナンス強化を実施し、迅速に届けられるような納期設定ができた点も大きい。今年は1位を狙って頑張りたい」などと話した。

 3位は「美味しさは元気の源自然の館あじげん」(同味源)。担当者は「来年もこの場に立てるよう頑張りたい。auCLが提供するライブコマースサービス『ライブTV』にも取り組んだが、徐々に成果が上がってきており、顧客に出会う機会を増やせたのではないか。また、配送品質も改善しており、顧客が必要なときに必要な商品を届けるという基本に帰れたことが顧客に支持された要因ではないか」と授賞式で述べた。配送品質を見直したことにより、今までは注文から配送まで2~3日かかっていたものが、1~2日で届くようになったという。auCLの八津川博史氏は「ライブTVしかり、新しい販促へのチャレンジしかり、スピード感を持って取り組んだ点がこの結果に結びついたのではないか」とコメントした。

 その他の総合賞受賞店舗は、4位が「電子問屋」(運営はピーアンドジー)、5位はプレコハウス、6位はアイリスプラザ、7位は「サプリ専門店シードコムス」(同エフ琉球)、8位は「食の達人森源商店」(同森源商店)、9位は西松屋チェーン、10位はZ-CRAFT
(同ロイヤル)だった。あわせて、カテゴリー別の大賞受賞店舗や「新人賞」「KDDI特別賞」など、各賞の受賞店舗も発表された。

 auCLの八津川氏は「受賞店舗の皆さんが、チームで顧客に向き合っているという点を感じ取ることができた。また、1件1件の注文への向き合い方がこうした賞に結びついている、と皆さんが捉えていることも、とてもありがたいと思う」と結んだ。

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