JR東日本グループ モールで越境EC開始

 東日本旅客鉄道(=JR東日本)とグループ会社のJR東日本商事、JR東日本スタートアップは1月17日、インバウンド・越境EC支援などを行うジグザグと連携して、仮想モールの「JRE MALL」で越境ECを開始した。合わせて、グループで拠点を持つ台湾において、ショールーミングスペースを期間限定で展開していく。

 今回、同モールでは越境ECサービス「WorldShopping BIZ」を導入し、商品の一部を世界228の国と地域に向けた海外販売に対応。観光による地域づくりを行う法人と連携することで、その地域ならではの地産品を知る機会を作り、伝統と文化を培った日本のモノづくりを一緒に発信して、地域の魅力を伝えていくとしている。

 実証実験という立て付けとなっており、まずは1月17日から順次対応をはじめ、今年3月31日まで行う。JR東日本商事が運営する「TRAINIARTJRE MALL店」と「大人の良彩百貨店」において、「みなかみ町の地産品(ほか上越線沿線エリア)」を約90アイテム、「米沢市の地産品」を約140アイテム、「厳選セレクト鉄道グッズ」を約130アイテム販売する。みなかみ町観光協会や観光関連事業を手がけるプラットヨネザワの協力のもと、群馬県みなかみ町と山形県米沢市の地産品を販売し、地域の魅力を発信する狙い。

 また、並行して台湾でJR東日本グループが運営するホテルやオフィスにて、当該商品が体験できるショールーミング拠点も開設する。2月1日~3月31日まで「ホテルメトロポリタンプレミア 台北」のエグゼクティブラウンジにおいて、「みなかみ町の地産品(ほか上越線沿線エリア)」と「米沢市の地産品」の一部商品を展示。2月下旬~3月下旬にはコワーキングスペースの「One&Co Taipei」に「厳選セレクト鉄道グッズ」の一部商品を展示する予定。

 展示されている各商品には二次元コードが添えられており、スマホなどでアクセスするとモール内の購入ページに遷移。画面下の海外向け専用カートからその場で注文でき、決済から配送までワンストップで提供する仕組みとなっている。

 同社らによると、コロナ禍で観光需要が落ち込んだことにより、地域産業が厳しい状況に置かれている中、国内の通販サイトには海外からのアクセス数が年々増加。海外の消費者が日本への興味を持っている中で、同モールとJR東日本グループにおける海外拠点を活用し、地産品の体験の場と購入する機会を提供。モノから地域への興味、また、旅行のきっかけへと繋げていき、コロナ後の新しい「旅マエモデル」の創出を目指していく考え。

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