大丸松坂屋百貨店は9月13日、サブスクリプション型ファッションレンタルサービス「アナザーアドレス」で、本当に似合う服を導き出す「ファッションタイプ診断」を開始した(画像)。
「アナザーアドレス」は270を超える国内外のデザイナーブランドが参画し、2年半で2万人超の会員登録、15万着以上のアイテムがレンタルされるなど順調に拡大してきた。一方で取り扱いアイテム数がオープン時の10倍となる1万3000型に増加し、利用者から「好みのアイテムにたどり着くのに時間がかかる」「多過ぎて選べない」といった声が届いていた。
そこで、大丸・松坂屋アプリ会員向けの「ファッションナビ プレミアム」、日本顔タイプ診断協会監修のもと、顔タイプ、パーソナルカラー、骨格タイプ、好みの4つの軸を無料で診断できる「ファッションタイプ診断機能」を開発した。
「ファッションタイプ診断」は、サイト内から2択形式で50~70問に回答すると、顔タイプ(女性8タイプ、男性8タイプ)、パーソナルカラー(男女共通4タイプ)、骨格(男女共通3タイプ)、好み(女性8タイプ、男性6タイプ)を診断。すべてのアイテムには診断に応じたタグが付くとともに、診断内容に沿った商品を検索できたり、サイト内のおすすめアイテム表示が入れ替わったりすることで、利用者の商品選びをサポートする。
また、ファッションAIスタートアップのニューロープ社が提供するアイテム画像やスナップ画像のコーディネートアイテムから似た商品を検索できる画像システムを新たに導入するとともに、AIアルゴリズム開発ベンチャーのグラフ社と、登録情報とユーザー行動に応じて一人ひとりに合った服を一覧で表示するレコメンドシステムを開発した。
画像検索機能は、商品ページに表示される「画像検索アイコン」をタップすると、閲覧している商品とシルエットや色、柄など類似のアイテムが一覧表示されるようにした。検索したアイテムの在庫がない場合でも、簡単に似た商品が探しやすくなるという。
また、「アイテムを探す」メニューに多くの写真が一覧で表示される「スナップ画像から探す」検索機能を追加。気になる写真をタップすると、「アナザーアドレス」で扱う商品の中から類似アイテムが表示され、自分の好みにあった商品を簡単に見つけられる。
なお、アイテム一覧画面には、AIアルゴリズムに基づいて、ユーザーごとにパーソナライズして表示されるようになる。具体的には、初期登録情報にもっとも適したブランド群を定めるアルゴリズムとお気に入りやレンタル、レビューといったユーザー行動をベースに各ユーザーとアイテムごとの相性を推定するアルゴリズムを組み合わせている。