菅公学生服 4千人のカード情報漏えい恐れ

 大手学生服メーカーの菅公学生服は3月4日、運営する「カンコーオンラインショップ原宿セレクトスクエア」が第三者による不正アクセスを受け、3827名分のクレジットカード情報が漏えいした可能性があると発表した。

 同社によれば昨年9月27日、一部のクレジットカード会社から、同社サイトを利用した顧客のクレジットカード情報の漏えい懸念について連絡を受け、同日通販サイトでのカード決済を停止。同時に、第三者調査機関による調査を開始した。12月8日には調査機関による調査が完了し、2021年4月25日~23年8月21日の期間に同サイトで商品を購入した顧客のクレジットカード情報が漏えいしたほか、一部顧客のカード情報が不正利用された可能性があることが分かったという。

 漏えいの原因は、通販サイトのシステムにおけるぜい弱性を突かれたことによる第三者の不正アクセスで、ペイメントアプリケーションの改ざんが行われたため。漏えいの恐れがあるのは3827名分の情報で、氏名(漢字、カタカナ)、電話番号、住所、生年月日、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティーコードが盗まれた可能性がある。なお、該当者には、電子メールで個別に連絡している。

 同社ではカード会社と連携し、漏えいした可能性のあるカードによる取り引きのモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めているという。該当者がカードの差し替えを希望する場合のカード再発行手数料は同社が負担する。

 なお、情報漏えいが発覚した「カンコーオンラインショップ原宿セレクトスクエアは昨年8月22日に閉鎖。その後、同じ名称となる「カンコーオンラインショップ原宿セレクトスクエア」を8月23日に立ち上げていた。現在の通販サイトと、同社が運営する学校向け通販サイト、採寸システム、ショップシステムなどは旧サイトとは完全に分離したシステムで運営しているため、今回の不正アクセスの対象とはなっていない。

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