アマゾンジャパンは7月16日から2日間にわたって、運営する同社の通販サイトで年間最大規模の有料会員「プライム会員」向けセール「プライムデー」を開催した。タイムセールを軸としたもので毎年同時期に実施しているセールだが、今回は昨年セールや同社の他のセールに比べポイント付与キャンペーンを増やしたほか、品ぞろえも「特に毎日、必要となる洗剤や食料品にフォーカスしてセール対象商品の幅を広げ、在庫も増やした」(鈴木浩司プライム・マーケティング事業統括本部バイスプレジデント)とし、価格面の訴求を強化したという。なお、開催期間は48時間としているが先行セールを含めると開催期間は過去最長の1週間となった。
PBの大容量パスタなどを安価に
今回の「プライムセール」は7月16日の午前0時から翌17日の午後11時59分までの48時間にわたって、パックご飯や5kg入りの大容量パスタ、ペットボトル飲料、ペットシーツなど安価な価格帯で展開するアマゾンのプライベートブランド「byAmazon」の約200品番や今回のセールのために用意した旅行のためのスーツケースとリュックのセットやゲーム機「スイッチ」と人気ソフトのセット、大容量洗剤のセットなど売れ筋商品をセット組みして価格を割り引いた「プライムデースペシャルセット」などのほか、食品や日用雑貨、家電、化粧品、衣料品、アマゾンの独自デバイスなど100万点以上の商品を割引価格で販売した。
なお、セール期間中、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの一部家電について通常、有料で行っている配送・設置・組み立て・旧品回収サービスについてクーポンを付与して実質無料とする取り組みを行った。
先行セールの期間、前回より延長
プライムデーの売り上げ拡大を図るため、本セールの5日前の7月11日から5日間、家電や衣料品、日用品などの一部商品を対象に「プライム先行セール」を実施した。先行セールは昨年のプライムセールから開始したもので、その際は2日間の開催だったため、今回はさらに実施期間を3日間延長したことになる。つまり、本セールと合わせて実質的にプライムセールの開催期間は1週間となる。
また、7月11~15日の先行セールを含めたプライムセール期間中、合計1万円以上の購入者を対象に独自ポイント「Amazonポイント」を最大15%分付与するポイント増加施策を昨年と同様実施したほか、今春からポイント連携してアマゾン内での付与や使用をスタートしているNTTドコモのポイント「dポイント」を同期間中、合計購入額5000円以上の購入者に1%を付与する通常付与分とは別に対象商品の合計1万円以上の購入者に2%分を別途付与するキャンペーンも実施。また、日用品などの定期購入者に割引価格で販売する「定期おトク便」を期間中に初利用した人に最大600ポイントと付与する取り組みも行った。
六本木でPRイベント開催
プライムデーのPR策として7月5日から、テレビCMの放送を始めたほか、7月12日から3日間、プライムデーで販売する一部商品や今回のセールのPRのために起用したタレントの指原莉乃さん、バスケットボール選手の八村塁さんが「プライムセールでほしい商品」を展示したほか、会場で輪投げやカプセルすくいなどの縁日に見立てたゲームに参加した来場者にかき氷やチョコバナナ、限定グッズなどの賞品などを贈与するイベント「プライムデー夏祭り」を都内の六本木ヒルズアリーナで開催した。来場者が賞品を得るには「プライム会員」の特典の説明を受けたり、セールで販売する商品の写真を自身のSNSに投稿する必要があるため、新規の有料会員の獲得やSNS上でのPRにつなげる狙いがあるようだ。
なお、7月3日に都内で開催したプライムデーの記者発表会に登壇した指原莉乃さんは「プライムデーで日常で必要なものだったり、ずっと憧れていた商品などをぜひゲットしてください」とPRした。