楽天グループは2月12日、日本のファッションシーンを支援するプロジェクト「by R(バイアール)」を通じ、3月17日~22日に開催予定の「楽天ファッションウィーク東京 2025 A/W」において、「ポール・スミス」のランウェイショー開催を支援すると発表した。
同社は2019年8月、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFMO)と「東京ファッションウィーク」における冠スポンサー契約を締結し、楽天ファッションウィーク東京をスタート。今回は37ブランドが参加、フィジカルでの発表が32ブランド、デジタルでの発表が5ブランドとなる。
2月12日に都内で開催された記者会見で、楽天の松村亮常務執行役員コマース&マーケティングカンパニーシニアヴァイスプレジデント(=写真)は「前回は『サルバム』のファッションショー支援だけではなく、文化服装学院と連携し、学生がサンプル製作や本番のバックステージまで関わるなど、非常に良い機会を作れた。今回は記念すべき10回目ということで、ポール・スミスと一緒に取り組むことになった」と話した。
バイアールは国内ブランドを支援する取り組みとしてスタートしたプロジェクトだが、今回は「2024A/W」のマリメッコに続き、海外ブランドを選んだ。これについて、松村常務は「当初はコロナ禍でショーができない中、国内ブランドに東京にショーをやってもらうことが当時の環境では重要だった。コロナも明けてフィジカルショーが戻る中で、東京のファッションシーンを盛り上げていくことを考えたときに、日本のデザイナーにこだわる必要はないと考えた。世界で活躍しているような、インパクトあるブランドを招聘(しょうへい)することも大事だ」と説明。
ポール・スミスは昨年末、楽天が運営するファッション通販サイト「楽天ファッション」にも参画するなど、楽天との関係性が深くなったタイミングもあり、ポール・スミスを支援することになったという。