メーカー発ファッションサブスクならではの楽しみ方が可能
本誌記者が注目のサービスを体験!
EC企業が提供するさまざまなサービスを本誌記者が体験し、いちユーザー視点でサービスの使いやすさや改善点をチェックする。
ストライプインターナショナルのファッションレンタルアプリ「メチャカリ」を体験した。
「メチャカリ」では「アースミュージック&エコロジー」や「アメリカンホリック」など同社の人気ブランドを毎月定額で借りることができる。
記者が体験したのは一番人気の「ベーシックプラン」(月額税込6578円)。一度にレンタルできる洋服は3着までで、返却すれば何度でも次のアイテムを借りることができる。記者が1巡目に注文したのはフェザービスチェと透け素材のプルオーバー、ニットプルオーバーの3点だ。届いたアイテムはデザインこそ可愛かったものの、フェザービスチェの質感がイメージと異なるなど、レンタルならではのリスクを痛感する結果となった。2巡目にレンタルしたボアブルゾンとティアードスカートの組み合わせはお気に入り。両方白のアイテムなので、手持ちの派手な柄のマフラーを巻くことでコーデのアクセントにした。
店舗で実物を確かめてからレンタルも
実店舗でレンタルアイテムの下見ができるのが「メチャカリ」ならではの強み。記者は「アメリカンホリック」の店舗で生地の質感や色味を確かめ、のちに気になったアイテムを「メチャカリ」で注文した。
そうして3巡目に頼んだのはタートルネックのプルオーバーとデニムパンツ。タートルネックは色で迷ったため、赤と青の2色をオーダーした。このように、「色違いのアイテムを借りてより気に入ったものを手元に残す」という使い方も「メチャカリ」ユーザーの中で浸透しているらしい。
記者は今回試していないが、レンタルしたアイテムを60日間連続で借り続けると、自動的にもらえる仕組みになるという。手続きや別途料金は必要なく、ただ返さなくていいだけというから驚きだ。
また、他のファッションサブスクとは異なり「すべて新品」のアイテムが届くという点も、一つの魅力と言えるだろう。
不満をあげるならば、ブランドのラインアップの物足りなさだ。自社のファッションブランドを中心に取り扱う「メチャカリ」の特性上致し方ないのかもしれないが、現在の取り扱いは全6ブランド。他社のファッションサブスクと比較するとやや寂しく感じる。幅広いユーザーのテイストをカバーしきれているかという点でも不安だ。
また、ストライプインターナショナルのブランドは数千円台の商品が中心。お手頃価格なのはありがたいが、そもそも「これならレンタルしなくても店舗やネットで十分買える」と思ってしまう。レンタル事業との親和性が高いかは微妙といったところだ。
はじめてファッションサブスクを試す人へのおすすめ度:★★★☆☆