TSIは4月21日、TSIグループの通販サイト「mix. tokyo(ミックスドットトウキョウ)」に、ELEMENTS(エレメンツ)の生成AIエンジン「Coordware(コードウェア)」を導入したと発表した。
同エンジンは、ユーザー個人単位の趣味嗜好を分析し、コンテンツ制作や商品レコメンドを自動化する。従来はコスト面の制約で難しかった、高度にパーソナライズされたデジタルマーケティングを実現してユーザー体験を充実させる。
TSIは今年2月、ブランドごとに運営してきた自社EC11サイトと会員サービスを統合し、新生「ミックスドットトウキョウ」をリニューアル。「コードウェア」を活用した新たなAIコーディネート検索サービスを「スタイルコンパス」の名称で展開している。
「スタイルコンパス」では、ユーザーが簡単なプロフィール情報を入力すると、AIが年齢層や体型に合わせたおすすめのコーデ画像を生成、表示する。特定のブランドにこだわらず、「どんな服を選べばいいか分からない」と悩むユーザーに向けてコーデ単位での検索や、キャンプ、おうち時間などのシーン別検索に対応している(画像)。
ユーザーが自分のイメージに合うコーデ画像を選択すると、当該コーデを構成するアイテムに類似する商品を「ミックスドットトウキョウ」で販売中のアイテムから瞬時に見つけることができる。
これにより、「どんなコーデが似合うか分からない」「服は欲しいが欲しい服が見つからない」といった購入時の漠然とした迷いを解消し、ユーザーの離脱を防ぐことで商品詳細ページへの遷移率向上を図る。
TSIでは、サービス提供開始以降、「スタイルコンパス」の利用ユーザー数とページ閲覧数は順調に増え、生成AIを活用したコーデ提案は有効と見ている。