千趣会は4月13日、動画を活用した通販サイト「ベルメゾン動画ショッピング」のスマートフォン対応を始めた。これまでスマホでは、PC版の画面を表示していたが、画面の最適化や遷移フローの見直しなどで使い勝手を向上。「動画ショッピング」は、動画を見ながらショッピングを楽しんでもらうことを主眼に展開するものだが、利用の拡大が進むスマホへの対応を行うことで、動画をフックにした購買動機付けの取り組みをさらに進める。
「ベルメゾン動画ショッピング」は昨年10月に開設したもので、「ベルメゾンネット」内に分散していた動画を同サイトに集約するとともに、MCやレポーターを起用した番組風の動画を投入。従来からの商品説明的な活用に加え、動画を楽しんでもらい実購買につなげる取り組みを進めている。
すでに同サイトでは、数百本の動画を揃えているが、PC版のページをスマホで表示した場合、顧客が表示サイズを調整しなければならないほか、全ての操作機能を1つのページに配置していたため、ファーストビューでどこに何があるのかが分からないという課題が浮上。また、電話回線を念頭に置いた形になっていないため、表示までに時間が掛かっていた。
これに対し今回の取り組みでは、スマホの画面サイズに適した構成とするとともに、遷移フローを変更。PC版をスマホで見るには1ページに掲載する情報量が多すぎると判断し、機能ごとにページを作成するほか、タップ操作を意識したリンクの配置にするなど、顧客が欲しい情報を探しやすくなるよう工夫した。
また、1ページに集約していた機能・情報を複数のページに分け、顧客に目的の情報があるページにアクションしてもらうことで、1ページ当たりの表示時間の短縮を図った。
千趣会では、スマホ経由の受注が拡大傾向にあり、これに対応した施策として、マタニティ期の女性向けに受注機能付きの情報提供アプリなどを投入している。今後も、スマホ対応策として情報提供やサービスなどのアプリの拡充を進めるほか、SNS活性化のツールとして活用していく考えだ。