楽天は6月3日から6日まで、仮想モール「楽天市場」で第2弾となる大型セール「楽天スーパーSALE」を開催した。自動車やハワイ旅行などの高額商品や170万点以上の商品を半額以下で紹介するもので、当初は26時間限定の予定だったが、予想を上回るアクセスが集中し買い物しづらい状況が続いたため、開催期間を48時間延長して実施。26時間時点での流通総額などは「(利用者などに)迷惑をかけた」(楽天)ため公開しない方針だという。
「楽天スーパーSALE」は前回、1日の流通総額を約130億円に押し上げた好評企画。今回も前回同様、目玉企画として自動車や液晶テレビ、ブランドバッグやハワイ往復航空券などの高額商品を1時間に1品ずつ通常の半額以下で紹介。また、170万点以上の商品も半額以下で販売したほか、最大で通常時の50倍を付与するポイントキャンペーンも実施した。
開催前と当日には全国版のテレビCMを放映。東京と大阪、名古屋では電車内の中吊り広告も展開し、大々的にセールをアピールした。
こうした施策が奏功し、目玉企画の高額商品は全品が完売。期間中の流通総額は非公表だが好調だったようだ。
ただ、ピーク時となる午後10時半から1時間程度にかけ、アクセスの集中によりログインした状態で買い物ができないなどのトラブルが発生。ログイン状態でなければポイントキャンペーンに参加できないため、事態を重くみてセール終了前の午前1時過ぎにサイト上で48時間の延長を発表した。
同セールは第1弾企画でもアクセスが集中して一時的に利用できないなどの問題があったため対策を強化して臨んだが、想定を上回るアクセスがあった。48時間にした理由は「ゆっくり買い物をしてもらうためにはある程度の(時間的)余裕が必要」(同)という。
参加店舗への延長の連絡は午前1時ごろから実施。突然の期間延長への店舗の反応については、「アクセス集中のトラブルで予定通り販売に至らなかったケースもあると思うので、そこを取り返す機会として捉えていただけるのでは」(同)としている。