ソフトウエア開発のNTCが5月29日にローンチした服の採寸専用アプリ「マイサイズイズ・クロージズ」が注目を集めており、アパレルメーカーを中心に1カ月で30社を超えるトライアルの申し込みがあったという。
同アプリは、スマホやタブレットのカメラで撮影するだけで、ジャケットやTシャツ、パンツ、スカート、ワンピースといった洋服の肩幅、着丈、袖の長さ、身幅などを瞬時に採寸できるという(画像)。アパレル通販には欠かせない商品の採寸は人の手で行われており、ECに力を注ぎたいメーカーにとっては業務効率化や採寸結果のばらつきなどが課題だった。
同社アプリでは、採寸したい洋服を白いシートを敷いた机の上に置くか、白い壁に洋服をかけて撮影すると、写真に対してAIと画像解析技術を応用した処理を行うことで採寸ができ、採寸結果はクラウド上に保存されるため、メモやシステムに入力する手間もかからないことから人手不足の解消にもつながるとしており、業務効率はメジャーで計測するよりも50%程度向上するという。
サービスローンチ後、ネット系も含めたアパレル小売りや古着を扱う企業などからテスト導入の申し込みがあるなど関心が高いという。今後は、採寸できるカテゴリー(アイテム)の幅を広げていく考え。また、現在はBtoB用のアプリだが、フリマアプリやネットオークションなどで服を売りたい一般ユーザーにとっても手軽に活用できるサービスとしての展開も検討している。