HelloFresh、独発のミールキットが日本上陸――日本独自のメニューで攻勢

 2021年度の景品表示法の措置命令件数は、37 ドイツでミールキットを展開するHelloFreshグループが4月19日から、日本でも独自のミールキットの販売を開始した。日本市場向けに開発したミールキットを週替わりで販売する。同社はドイツをはじめ16カ国で展開中。2021年は年間で10億食のミールキットを販売した実績があるという。日本でも他国での実績をもとに、日本向けに商品開発などを強化してシェア拡大を図っていく考え。

年間10億食の販売実績があるミールキットを日本でも販売開始
スポンサードリンク

和食・洋食・エスニックなどの海外の料理を融合したメニュー

 日本での展開にあたっては2021年4月に設立した日本法人、ハローフレッシュ・ジャパン合同会社を通じてミールキットの販売を行う。

 なお、アジア地域での展開は日本が初めてだという。同社グループの独自ミールキットは手軽かつヘルシーでバラエティ豊かなメニューが特徴といい、また、可能な限り展開地域国産の食材を使うことにこだわっているという。購入者が料理を手軽に作れるようプロの料理スタッフが考案しているという。

 日本で販売するミールキットにおいても同様で神奈川・座間市内に物流センターを設置、厳正に品質管理が行われた食材を用いて、日本市場に特化したプロダクト開発チームを設け、和食・洋食・エスニックなどの海外の料理を融合したメニューを日本オリジナルで開発。「新しい料理を発見する楽しさ、レシピを考える手間や買物の時間を省き、計量済みの食材のみお届けする手軽さにもこだわった」(同社)という。

 日本での本格販売を前に、昨年11月から一部モニターへの先行展開を実施しており、日本の顧客からも好評だという。

「定番」「ファミリー」「低カロリー」の3プランを用意

 ミールキットは野菜や肉・魚などの食材と6ステップの料理手順をわかりやすく解説したレシピカードをセットにして、顧客があらかじめ指定した曜日にヤマト運輸の「ヤマトクール便」配送する。展開対象エリアは本州、四国。北海道、九州、沖縄および離島は対象外。料金は2人前3食分で5190円(送料330円・税込)または4人前3食分で9390円(同)。

 ミールキットは内容によって「定番」「ファミリー」「低カロリー」の3プランを用意しており、顧客は毎週更新する10種類から3つを選択できる。好みのメニューにカスタマイズすることもできる。

 宅配頻度は週間、隔週、4週間に1回から選択可能。配達曜日は水・木・日の中から選べ、配送時間はヤマトクール便の配送対応時間である午前8時から午後9時までの間となる。

 梱包にはリサイクル可能な素材を採用、保冷剤と緩衝材で保護しより新鮮なまま配送できるよう工夫している。

 入会費や契約期間などは設けていない。配達頻度の変更やスキップ、解約などの手続きは同社の通販サイト上で行える。

「定番」「ファミリー」「低カロリー」の3プランを用意

 5月12日からはスマートフォン向けアプリ「HelloFreshJapan公式アプリ」の配信もスタート。スマートフォンでの注文やメニューの詳細情報の閲覧・確認、注文・配達条件の変更などを簡単に操作できるほか、プッシュ通知を設定していくことで利用者はメニューや配達日のカスタマイズ・変更のリマインドができるもの。

 また、同日からはスタートから展開中の3つのメニュー「ミールキット毎週3メニュー定期便」に加えて、毎週4種のメニューを選択できる新プラン「ミールキット毎週4メニュー定期便」を追加した。毎週更新する10種から4メニューを選択できるもの。自由に変更可能で、好きなメニューが多い週や在宅率が高い週のみ4種類注文するという使い方もできるという。4種メニューのプランは2人前のみの対応で価格は2人前4食分で週6390円(送料330円・税込)となっている。

NO IMAGE

国内唯一の月刊専門誌 月刊ネット販売

「月刊ネット販売」は、インターネットを介した通信販売、いわゆる「ネット販売」を行うすべての事業者に向けた「インターネット時代のダイレクトマーケター」に贈る国内唯一の月刊専門誌です。ネット販売業界・市場の健全発展推進を編集ポリシーとし、ネット販売市場の最新ニュース、ネット販売実施企業の最新動向、キーマンへのインタビュー、ネット販売ビジネスの成功事例などを詳しくお伝え致します。

CTR IMG