フリマアプリ「楽天ラクマ」でリユース事業者などが出店する「ラクマ公式ショップ」の優秀店舗を表彰する「ラクマショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2024」において、コメ兵が腕時計部門で1位となった。
同社営業本部オンライン事業部長兼カスタマーサクセス部長の甲斐真司氏(=写真㊨)は「腕時計はもちろん、バッグやアパレル、ジュエリー、カメラ、楽器などさまざまな商品を出品しているので、ユーザーの目に留まりやすかったのではないか。また、実店舗での買い取りが好調に推移しており、フリマアプリにおいてもキャンペーンに積極的に参加することで、新しい顧客を獲得することができた」と、ラクマにおける1年を振り返った。
腕時計部門で1位となったことについては「(腕時計は高額だけにネットでの購入をためらうユーザーもいるが)やはりコメ兵のブランドが浸透している点が大きいのではないか」(甲斐部長)。アプリからすぐに買うというよりも、購入前に問い合わせがあることが多いという。在庫は実店舗にあるため、ECスタッフは実物を確認してはいないものの、在庫のある店舗と連携し、ユーザーの疑問点には迅速に答えられるようにしているという。例えば、状態を気にしているユーザーに対しては、商品ページに掲載されていない画像をメールで送るなど、きめ細やかな対応を重視している。ブランドはロレックスが一番人気で、販売点数のうち50%程度がロレックスという。
プラットフォームとしてのラクマの特徴について、甲斐部長は「自社通販サイトとは売れる商品がかなり違う」と話す。自社サイトの顧客は比較的年齢層が高いが、ラクマの場合は若年層が好むアパレルなどが良く売れる。甲斐部長は「今までコメ兵を利用していなかった新規顧客がかなり獲得できているのではないか」と手応えを口にする。
同社では、同じフリマアプリの「メルカリShops」にも出店している。両者の比較については「プラットフォームの規模はメルカリの方が大きいのだろうが、当社店舗の売り上げは同じくらい」(甲斐部長)。また、購入単価はラクマの方が高いという。